≪紀行文≫ |
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〜〜〜上高地からのスタート、途中に風穴ありの避暑コース〜〜〜 |
早朝5時の集合ながらすでに暑く、行く先の標高に期待しながらの出発です。到着までは約5時間のバスの長旅。
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リーダーは20年前ぐらいから趣味で写真を始めたとのことで、きれいにまとめられた岳沢近辺の山行の写真集を3冊、廻して見せて下さいました。岳沢小屋は「思い出の多い場所」とのことでした。
3か所目のトイレ休憩の梓川SAで登山準備をして、上高地バスターミナルでバスを降りました。
標高約1500mの中部山岳国立公園の一部で、大勢の観光客で賑わっていて、特に外国からの方が目立っていました。土産店も多く「帰りはソフトクリーム食べたいね」とご褒美も予定して、出発しました。 |
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上高地バスターミナル
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少し歩くと上高地のシンボル河童橋。雄々しくそびえる穂高連峰に雪渓が残る景色に歓声が上がります。澄んだ梓川の流れは涼やかで、深緑もきれいでした。
岳沢登山口までは少し距離があり、ようやく登山開始。〇合目の表示が普通とは逆に、上に行くほど少なくなっているようです。
9番付近で、リーダーが班長にこんな話を。「ここにくまスプレーが入っているから、何かあったら出して渡してくれ」。そんな場面を想像して、ちょっとドキドキ。そういえば今までにも「くまベル」鳴らしながら来たっけ。
登山道はよく整備されていて歩きやすく、ゴゼンタチバナやセンジュガンピなどの可憐な白い花も咲いていて楽しませてくれます。それでも登っていればやっぱり暑い!
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おなじみの河童橋
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岳沢登山口10番〜岳沢小屋0番まで表示板がある |
初めは針葉樹林帯の木道が多い |
7番の看板の「風穴(天然クーラー)1690m」の文字に期待感高まります。間もなく、山側の草の間から冷たい風が吹いてくるようになり、その穴も増えてきて、「気持ちいいねー」の声も上がります。「風穴」の看板の横には、トトロでも住んでいそうな大きな深い穴があり、そこから冷たい風が吹いてきて、水蒸気も流れていました。
その辺りからは、遠く近くに数匹のウグイスが個性豊かに鳴き交わしていて、足取りも軽くなるようです。クルマユリや、まだつぼみの多いアザミ、グンナイフウロなどの花も見られるようになりました。左手にはずっと白い石が川のように流れています。
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軽装の観光客とも多くすれ違いました。「どこから?」と聞けば、スウェーデンだったりカナダだったり。さすが高山で有名なお国の人だね、という感想も出ます。
予定より遅れてようやく2番に着いたので、ここでちょっと長めに休憩をとって、軽く腹ごしらえ。岳沢小屋までもうひと頑張りしなければ。
1番、あと200mで小屋。そこを過ぎると視界が開けて、ずっと下の方には帝国ホテルの赤い屋根が見えました。左手に見てきた石だらけの山道を渡ります。うっかり足を着くとぐらっとする浮石が多く、慎重に渡りました。 |
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7番の岳沢名所風穴で一休み |

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所々に風穴があり涼しい風が出ている
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しだいに石の階段状態となっていく |
所々の展望台から |
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西穂高岳〜奥穂高岳への縦走路が望めた |
疲れたころに1番の標識に小屋まで200mとあった |
前穂への分岐 |
岳沢小屋2170mに到着。日帰りなので、ここが今日の目的地、ゆっくりとお昼を頂きました。
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岳沢小屋に到着 |
絶景テラスからは乗鞍岳、霞沢岳、焼岳などの絶景が望めました。二人乗りの絶景ブランコ(恐怖!)には、カップル。小屋には売店もあり、タオルなどを買い求める人もいました。私は、ホットコーヒーを買い、いつものインスタントコーヒーなのに特別な美味を味わいました。
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岳沢小屋より上高地方面
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小屋より天狗の頭 |
小屋より奥穂高岳〜前穂高岳へのつり尾根 |

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岳沢小屋にて集合写真 |
岳沢湿原にて岳沢の全景 |
さて下山。浮石さえ過ぎれば、特に危険なところもなかったのですが、なかなか距離が長く感じられます。時間も気になり、口数も少なくなりがちでした。
高度が下がると暑さも感じられるようになります。涼しかった風穴を楽しみにがんばり、ようやく風穴に着き、つかの間の凉を味わいました。
無事に河童橋まで戻り、登ってきたところを見上げ、ほっと一息。残念ながら、時間もなくソフトクリームは食べられませんでしたが、それはまたの機会を楽しみにすることにし、バスに乗ります。
新潟までの時間が長く、お腹も空いてきたのでSAで夕食を買って、バスの中で食べ、楽しかった登山を振り返りながら、一路帰ってきました。
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≪登山道のお花≫
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ゴゼンタチバナ
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ハクサンフウロウ |
ホタルブクロ |
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