会山行紀行文 2025年
7/14(月)-18(金)
天気:下記記載
(あかだけ・くろだけ・とかちだけ)
赤岳、黒岳、十勝岳

参加者 (紀行文) 2044 S/H
No−87  グレード:B  24名
 担当リーダー 2044 S.H (男性5名・女性19名) (写真) 2131 Y/S

≪コースタイム≫
≪一日目(7/14)≫
新潟空港(11:50)≒新千歳空港(13:20-50)=層雲峡温泉銀泉閣(17:30)
≪二日目(7/15)曇り、少し雨≫
宿(5:30)=銀泉台(6:05-25)…赤岳(9:30-45)…銀泉台(12:55)=流星の滝=宿(14:40)
≪三日目(7/16)曇りから雨≫
宿(5:30)…層雲峡ロープーウェー乗り場(5:40-6:00)≒リフト≒七合目(7:00-10)…黒岳(8:30-45)…石室(9:05-10:00)…黒岳(10:20-50)…七合目(12:20)≒ロープーウェー乗り場(12:50〜13:10)=ぜぶらの丘=十勝岳温泉凌雲閣(16:30)
≪四日目(7/17)曇り≫
宿(5:25)=望岳台(5:45-55)…十勝岳(10:20-40)…避難小屋(13:20-40)…望岳台(14:10-20)=宿(14:50)
≪五日目(7/18)≫
宿(8:00)=新千歳空港(11:00〜15:40)≒新潟空港(16:50)


≪紀行文≫
〜〜〜花の一番きれいな北海道を満喫〜〜〜

 今年の夏は毎日雨の降らない暑い日が続いていた。しかし北海道に行く3日前に突然台風が発生した。その進路は日本の右側を北に進み、私たちが北海道に行く日に北海道に上陸するという、なんとも不幸な雲行きになった。最近の私の山行は雨が続いていたが、なんとか雨、風を避けて山登りができないか、そんな思いを抱き当日を迎えたのでした。

≪一日目≫
 新潟の天気は晴れ、我々を乗せた飛行機は一路新千歳空港に、手配した中型バスに乗り北海道の大地を走ったのでした。道央自動車道を比布JTCから無料区間を走り上川層雲峡ICで降り一般道に、地図で見ればたいした距離ではないように見えるが3時間以上もの長いバスの旅でこの日泊まる宿に着いたのでした。一年前に予約した温泉宿、美人になれるという温泉に入って翌日から頑張りましょう。この時はまだ雨は降っていなかったが、この日の夜中に豪雨が層雲峡にあったことは翌日に聞きました。台風が猛威を現したのでした。

新潟空港から出発
新千歳空港からバス移動 車窓から大雪山系の山並み

≪二日目≫
 5時半にオニギリ弁当を持ちバスに乗る。登山口まで約30分、バスの窓の外には青空も見えた。銀泉台の広い駐車場に着いて驚いた。車が1台しかないのです。誰もが台風の影響で登山を控えたようでした。でも雨は降っていない。風もない。準備をして歩き出します。しばらくは林道歩き、そして山道に、歩き始めて1時間、雪渓の手前に第一花園があったので休憩、白や黄色の花のオンパレード、みんな歓声を上げる。

銀泉台登山口
花満開の中を歩く 途中で雪渓も

 帰りに分かったことだが、それはこの山の花のほんの序の口、まだまだお花畑が続くのでした。
 カメラに花を収めるなどして雪渓をアイゼンなしで登ります。そして第二花園、コマクサ平とお花畑が続くのでした。その都度カメラタイムを、でもこの先急登りを進むと風が強く、雨も少しあたってきました。前方もガスで見通しがありません。サブリーダーと相談して、明日が重要、今日は赤岳を山頂と決めて、そこからゆっくりともう一度花を見ながら降りることにしました。
 白雲岳まで後1時間10分ですが、深い霧の中、そして風の中では無理しないことです。   
 奥の平
青空も広がる中
チングルマの群落
赤岳山頂集合写真 

 山頂で休憩後、少し下って風を感じないところで昼食タイムとしました。40分の休憩を言っていたのですが、寒さを感じたメンバーから早く降りようとの意見、休憩を早めに切り上げ歩き出します。寒いなんて新潟の会員が聞いたら怒られるだろうなあと。そしてお花畑をもう一度楽しみながら登山口まで戻ったのでした。時間が早いのでドライバーの勧めで流星の滝、銀河の滝を見て宿に戻ったのでした。

エゾコザクラと美男美女
下山後に「銀河の滝」に立ち寄り 夕食は飲み放題バイキング

≪三日目≫
 朝5時半に宿の玄関に集合、余分な荷物はフロント脇の特性荷物置き場に、そして歩いて3分のロープーウエー乗り場まで移動、6時発の始発に並びます。この日も予報は雨、でもまだ降っていません。100人乗りのロープーウェーには我々以外にも多くの登山者が定刻の6時にロープーウェーが出てリフトに乗り継ぎ、七合目に行きます。

大雪山黒岳RW駅
RWに乗車 リフトに乗り継ぐ〜ヒグマとの距離10M

 ここからは急登の連続、でもいろいろな花が疲れを癒してくれます。昨日と違って多くの登山者と一緒です。そして黒岳の山頂に、ここでカメラタイム、そして黒岳石室まで進みます。ところが、その手前から風が強いのです。前方は深い霧の中、雨も少し降り始め、小屋のお兄さんにこの先どうかと聞きました。これから雨が強くなるとのこと、ここでもサブリーダーに集まってもらい撤退を決めました。電話でドライバーと連絡を取り乗ってきたロープーウェーのところで待てと。まだ時間が早いので、もう少し進もうと、そのあたりも一面のお花畑なのでした。でもこれから雨が降るという、それで引き返し黒岳の山頂で昼食をと。
 七合目登山口から出発

お花畑の登山道を歩く
雲湧く山並みとキンバイ  黒岳山頂で集合写真 
 いざ、旭岳縦走路へ  残雪のゼブラ模様 お花畑が広がる

 そして食事休憩の後急坂を下りたのでした。そのころ雨が強く降り出し、前方もゆっくりと下山、しばらく様子をみたが、我慢しきれず追い越してリフトに、そしてロープーウェーの下で待つバスまで降りたのでした。  
 黒岳石室で引き返し  お花畑を堪能しました  黒岳から下山開始
 バスは我々を乗せ次の宿に、途中とんでもない土砂降りになった。やっぱり引き返してよかったと、雨はまもなく止み、途中白金青い池に寄るか道の駅がいいかと、でも道路の脇にラベンダー園(ぜぶるの丘)が見えてくると、そこにどうしても寄りたいとバスをバックさせたのです。

 そこは2年前にも寄ったところ、20分くらい見て写真を撮り、宿に向かいます。そこは十勝岳温泉です。ここも美人の湯、ゆっくりとお風呂に入ることを勧め、夕食に、そして部屋でゆっくりとしたのでした。
 
 ぜるぶの丘見学

≪四日目≫
 宿の出発は5時半。オニギリ弁当をザックに入れバスで望岳台に。準備をして歩き出だす。この日も朝は曇り空、でも天気予報では雨は降らないらしい。広い石ころだらけの道を十勝岳避難小屋に。

望岳台登山口に到着
いざ十勝岳に出発 避難小屋

   そこから急坂を登り大きな石だらけの道を進む。下を見ると登って来た道と駐車場も見える。遠くに富良野らしき街並み、夕べ宿から見た夜景は富良野だったか。少し風を感じたが早朝に山頂に登った数人から山頂は風がないと、それではと尾根道に入り道はやや緩やかな登り、そして最後の急坂を登ります。

火口脇を歩く
急登を慎重に登る 噴煙たなびく

 二年前は風で撤退した山、今回はもうすぐその十勝岳の山頂です。大きな石を乗り越え、黄色い印に導かれ、急な坂を一歩一歩足を進めます。そして4時間半になろうとしたころ、全員で山頂に到着したのでした。狭い山頂は長く休憩できず、韓国の20人くらいの団体が到着と入れ違いで後にしたのでした。
山頂迄もう一登り
振り返ると噴煙 十勝岳山頂集合写真 
  

 下って下って風を感じない広いところで昼食です。昼食の後はルンルンと下山にかかりますが、この下りが長かったのでした。今回の北海道の山旅はこれで終わり。台風が来ていたけれど、なんとかみんなのパワーで台風を撥ね退けたような感じでした。この日も温泉に入り夕食も盛り上がったのでした。
   登頂の喜びでルンルン下山
下山路も慎重に歩く
避難小屋で休憩 登山口で集合写真 

≪五日目≫
 余裕をもって数人が乗る利尻の便に間に合わせるため、この日は観光せず朝食後8時にバスを走らせた。途中道の駅でトイレ休憩、そして空港で利尻組と分かれ搭乗手続き後に解散、買い物、昼食とみんなバラバラに、そして定刻の便で新潟に、真夏の暑い新潟に戻ったのでした。美人になれるという温泉に4日も入って女性会員は少しきれいになったようでした。ほんとですよ。

Hリーダーの音頭で乾杯
新千歳空港に到着 無事新潟空港へ

 今回は予定通り登ったのは十勝岳だけだったが、黒岳、赤岳と登り、花の一番きれいな北海道を満喫できたので、まあ、満足の山旅だったと思う。同行してくれた皆様、ほんとうにお世話になりました。そしてご苦労様でした。またの機会に一緒に山に登りましょう。

≪白雲岳(赤岳)で出会った花々など≫



≪大雪山黒岳で出会った花々≫