≪紀行文≫ |
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~~~日本一美しいブナの森と北ドブ湿原~~~ |
連日のうだる暑さが嘘のような爽やかさ。虫の音を伴奏に小鳥のさえずりが耳に心地よく聞こえる。標高1500mの高原はまさに別天地。
今回のトレッキングは「日本一美しいブナの森」と言われている“カヤの平高原”の散策だ。
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“万緑の山木洩れ日にきらきらと”カヤの平高原は、上信越高原国立公園の一部で標高1500m前後に広がる高原だ。樹齢200〜300年のブナの原生林は、“日本一美しいブナの森”と絶賛されている。
また、それぞれ特徴が異なる二つの湿原があり、様々な高山植物が楽しめる。
今回は、ニッコウキスゲとワタスゲが乱れ咲く“北ドブ湿原”を楽しんだ。勿論それだけでなく、植生の宝庫と言われているように、数えきれないほどの草花やキノコ、コケ類、樹木などに会える自然美豊かな高原だった。
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残念ながら、自分は、自然の植物や樹木には全くうとい方、きれいだなと感じてもそれが何の花かからっきし分からない。仲間に教えて貰っても3歩くと忘れてしまう。情けなや、でも最近はそんなことは達観している。80歳になんなんとしている今、今更勉強でもあるまい、軽く受け流してきれいだなで十分と思う。そして何よりも良かったのは、高原は涼しくて気持良くて最高だったこと。
注)文中と写真説明の俳句は、557 K.Kさんより頂きました。感謝です。 |

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カヤの平高原総合案内所、逸る気持ちを抑えて山準備
(俳句)“夏草の覆ふ信濃路山日和”
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リーダーのコース説明と注意事項の後、新人さんと体験さんの挨拶 |
歩き始めるとすぐにブナ原生林です |

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瘤のある大きなブナの木の下で小休止
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どうです、このブナの立派なこと。樹齢300年だそうです |
ふかふかの落ち葉の絨毯踏みしめて五差路に到着 |

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五差路の方向指示看板、あれ1枚下にあるけど何?北ドブ湿原の特別看板
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さあ北ドブ湿原の始まりです。木道は痛んでいたけど、キスゲは圧巻
(俳句) “穴のあく木道揺らぎ花あやめ” |
:どうです、このニッコウキスゲの大群落
(俳句)木道に沿ふきすげ今満開に” |

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美女とお花、どっちがきれい? 優劣つけがたい
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手前はキスゲ、奥一面は真っ白でふわふわのワタスゲの群落
(俳句)“林出でわたすげの白一面に” |
:動植物採取の禁止看板、“ドブ”の意味は“湿原”だったのだ。
板の傷は熊が齧ったのかな。 |

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五差路に戻って楽しいお昼
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:短い時間でしたけど野点も良し
(俳句)“忙し無き野点あたふた夏木立” |
身も心も満たされて帰路につく。今度は日本一美しいブナ林東コースを歩く |
≪出逢えた花々≫
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ニッコウキスゲ |
ワタスゲ |
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この花何の花?
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この花何の花? |
ギンリョウソウ |
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コバイケイソウ |
ヒオウギアヤメ |
ハクサンチドリ |
:この花何の花? |
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